チラーでできる省エネ対策

運営コストの削減はもちろん、環境への配慮から省エネ対策として新しい技術を搭載したチラーに更新している業者が増えています。循環水の設定温度や流量を調整することで省エネ化することも可能ですが、余計に電力がかかる可能性もあるので慎重に行う必要があります。
ここでは、そのような調整以外の方法で得られる性能面に注目して、それぞれの省エネ効果について調べてみました。

夜間電力の使用で省エネ

効率よく電気量を削減したい方におすすめなのが、夜間電力を活用した省エネ方法。
夜間のうちに蓄電したり、畜氷を作ったりすることで、昼間のピーク時の使用量を低減することが可能です。しかも、大体のところで夜11時頃から朝7時頃までは電気料金が60％ほど割引となっているので、運営コストも削減することができます。

氷を溶かした冷水を使用することで省エネ

大容量冷水が必要な場合に特におすすめなのが氷蓄熱式チラーシステム。氷蓄熱式チラーシステムは、夜間の間に氷を生成し、日中はその氷を融かして安定して冷水を供給するというもの。

従来のチラーよりも小さな電力で冷水生成ができるため大幅な省エネ効果があり、深夜電力を有効に活用できる冷却システムとして注目されています。

環境価値の高い設備

これまで、冷却装置の熱源としてフロンガスが用いられてきましたが、オゾン層への影響が問題視。そこで、近年では、フロンガスを使用しない地球環境に優しい「ノンフロンチラー」の開発が進んでいます。それ以外にも、冷媒ガスを使用せず地球温暖化係数（GWP）が低い冷媒を使用するなど、環境価値の高いチラーが広まってきています。

こうしたチラーを使用することで、省エネ効果を得ることが可能です。

チラー選びに失敗しないための方法とは？
「冷えない」「頼れる人がいない」「設備環境に合わない」といったよくある導入後のトラブルを防ぐチラーを紹介しています。

導入後のトラブルを防ぐ
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環境に配慮したチラーには補助金がある

自然冷媒であるノンフロンのチラーは、環境省や経済産業省の補助金制度を利用することが可能。
ただし、エネルギー消費効率などの基準を満たし、補助対象設備として登録・公表されている指定設備を導入する場合のみ有効なので、補助金制度を活用したい場合は専門知識を持つメーカーに相談することをおすすめします。

他にもあるチラーを導入する前に知っておきたいこと

他にも、導入期間やよくあるトラブルについてまとめているので、チラーの導入を検討している方は確認してみて下さい。

チラーの価格・導入時にかかる費用

チラーのよくある故障・トラブル

チラーのメンテナンス内容

まとめ

エネルギー使用効率の高いチラーを導入することで、年間消費電力量が大幅に減少。
コスト削減だけでなく、省エネ効果も期待されます。また、自然環境に配慮したチラーであれば、補助金が受けられる場合もあります。